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私のターへェルムジーク
ブログ紹介
 日々の暮らしの中で、もし美しい音楽とか、絵画とか、本がないとすると、とても寂しい世界が広がるだけではないでしょうか。 少しでもこころがゆっくりした時に、本棚の前に立って、好きな作家の本を取り出したり、レコード(LP/CD)を撰んだりする楽しみは何物にも代えられない、ひとときの充実感があります。
 そんな日常のよしなしごとを折節に綴っていけたらと思っています。

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タイトル 日 時
resume
resume 親切に心を寄せてくださっている方たちに何の音沙汰もせず心ならずもすっかりご無沙汰をしてしまった。 この空白の理由は単に私の気ままなintermissionとでも言えば良いのか、ここらでちょっと一息のpauseのつもりが 冬から春そして今年の予想外の猛暑の日々から今日まで続いてしまうことになった。 その間、机の上は、うっすらと真綿のようなほこりが被ったままになっていた。それは長い疲れの堆積であった。 私はそこにふっと息を吹きかけてみた。するとたちどころに小さな繭玉がいくつも出来てころころと... ...続きを見る

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2010/10/30 10:57
甦った「幻のピアニスト」のことなど
甦った「幻のピアニスト」のことなど                              お茶の水駅近くの神田駿河台に井上眼科病院がある。初代院長の井上達也が明治14年(1871)に創設してから、140年近い歴史を有している有名な病院である。  この病院が出来て10年後の明治24年7月17日(金)、夏目漱石(当時24歳)はトラホームの治療のため、この病院に行き、ここで偶然にもかねてから見知っていた初恋の女性に出会った。この病院が煉瓦造... ...続きを見る

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2010/02/24 22:34
同い年の女性作家
同い年の女性作家 須賀敦子と向田邦子は、私と同い年で、前者はその年の正月生まれ、後者にいたっては誕生日が、たったの一日違いの秋も終わりの11月生まれという親近感と、昭和一桁生まれとしての共通認識があるのでごく自然に同級生のような感覚を持っている。 ...続きを見る

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2009/10/10 23:43
麻布二の橋、三の橋
麻布二の橋、三の橋                            随分古い話になる。 ...続きを見る

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2009/09/01 01:02
ある思い出から
ある思い出から  その音楽をはじめて耳にしてから、あらかた半世紀の時は過ぎた。  花のたよりが南の方からちらほら聞かれるようになったある日、かおるから手紙が来て「素敵なレコードを手に入れたから、家に来て下さい。どんなレコードかは、その時まで内緒です。」と記してあった。 展覧会に出す作品が仕上がって一息ついたとみえ、いつになく伸び伸びした筆致に明るい気持がにじんでいた。 ...続きを見る

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2009/01/23 23:35
アルファにしてオメガ
アルファにしてオメガ  グノーのアヴェ・マリアを始めて知ったのはいつ頃だったのか、もう記憶に無いくらい古くなっている。 バッハの「平均律クラヴィア曲集」第1巻、第1番の前奏曲を伴奏パートにして歌詞を乗せたのがグノーの「アヴェ・マリア」だと分ったのは、ずっと後になってからである。 ...続きを見る

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2008/09/22 12:14
夏の音楽歳時記
夏の音楽歳時記 真夏になると、私の頭の中の「歳時記」が頁を繰り、シベリウスへと自然に導いて行くのである。 ...続きを見る

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2008/08/05 22:53
思いつくままに
思いつくままに ときどき江戸時代の漢詩人の詩を読むことがあリますが、その中の一人で梁川紅蘭という女性詩人が「琴を買う歌」という詩を作っています。 ...続きを見る

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2008/06/20 23:31
走る悲しみ
走る悲しみ アムステルダムにある「アンネ・フランクの部屋」には彼女が大好きだった、映画「オーケストラの少女」で有名なディアナ・ダービンとか、グレタ・ガルボ、ソニア・へニー、といった人たちのポートレートなどの外、風景写真、ギリシャ彫刻などの絵葉書が貼ってあり、それがたとえ一刻であれ、あの恐ろしいゲシュタボの影に慄くアンネや家族たちの2年間の重苦しい閉塞状態の生活を僅かながらでも慰めていたと思うと、あの時代の残酷さに身の置き所さえ無くしてしまいそうな戦慄と悲しみを覚えます。 ...続きを見る

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2008/05/29 16:26
モーツアルト異聞
モーツアルト異聞 「ショスタコーヴィチの証言」この書物は,ローレル・E・フェイのように「偽書」であると断定(The Russian Review 1980)する人もいますが、ショスタコーヴィチがS・ヴォルコフに語ったと言うことの大部分は真実であると言う説もまた一方にありますので、このあたりを弁えて読む限り、興味ある話が一杯詰まっています。フィクションに近いような話が真実であるかのごとく書かれていることもあるかも知れません。秘密と隠蔽のヴェールに包まれていた当時のソ連時代の記録でもあり、編者のS・ヴォルコフ... ...続きを見る

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2008/05/15 00:10
はなみずき
はなみずき   4月22日晴 図書館に行く道すがら、真っ白なはなみずきが咲き誇っている一画があって目を楽しませてくれる。 その純白な花群を透かして奥のほうに、淡い紅色の花をつけたのも見える。不意に白い鳥が飛んで来て花を揺らせた。瞬間、私の中の時間が止まり、鳥の羽ばたきがあたかも天使の化身となって一つの絵を現出させた。花樹と花樹の空間がアーチ状になっていて、瞼の奥にフラ・アンジェリコの「受胎告知」が見えた。 かってその有名な絵を私はフィレンチェのサン・マルコ修道院で見ている。その名前から「天使の... ...続きを見る

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2008/04/30 22:23
器楽的幻覚
器楽的幻覚 20代の頃、繰り返し読んだ梶井基次郎の文庫本は、今では表紙も無くなって自分の手で補修したのが残っています。既に半世紀の年月を過ぎていますのですっかり古くなり、本文用紙も写真をご覧ようにページを繰るとぽろっと剥げ落ちそうに脆くなっています。でもこの本を今も大切にしているのは發表当時のままの旧かな遣いであることです。 ...続きを見る

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2008/04/17 21:52
青いアネモネ (序章)
青いアネモネ (序章) ホームに雪が舞い込んで黒いコートが見る間に白くなった。そろそろ次の電車が入ってくる のだが、氷点下すれすれの際どい寒さに、まだ姿を見せぬ人を待つのは辛かった。   「次のには乗っているのかな」柳康之がぼそっと呟いた。  約束した時間はとうに三十分以上過ぎていた。   「はっきり行くと言ってたから来るよ」とは答えたものの幸野治雄も二人が約束の時間に現れないので今は少し自信を失いかけていた。駅までのバスが遅れているかも知れない。  凍てつく寒さが足元から容赦なく這い上が... ...続きを見る

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2008/03/26 12:11
詩人と音楽
詩人と音楽 ヘッセの「車輪の下」で知られる自伝的小説が<で>の助詞つきで、光文社文庫から松永美穂さんの新訳で出ました。同じ本を既に読んでいるのにと思いながら、シュリンクの「朗読者」のときの松永さんの訳文に好印象を受けていたので、文庫でワンコインほどの値段につられてまた求めてしまいました。 ...続きを見る

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2008/03/06 00:30
結晶する音楽 
結晶する音楽  十年一昔と言いますが、それよりも×5くらい古い1948年にアメリカでLPが誕生した以降のことを少し調べてみました。当時ラジオでアナウンサーが必ず「LPとは long playing microgroove nonbreakable record の略で長時間録音レコードのことです」と説明を入れていたことを聞いた覚えがあります。SPと違って針音はしない、割れないと、正に画期的な発明でした。 45回転のEP(ドーナッツ盤)もありましたね。音楽好きには良き時代の到来でした。 それでもLPが... ...続きを見る

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2008/02/28 22:47
ルネ王の暖炉
ルネ王の暖炉 つい最近ですが、暁け方にストーリーのある不思議な夢を見ました。5,6人の音楽家が、フルート、オーボエ、ホルンなどを手にして、笑顔をこちらに向けて立っているのです。顔見知りのクラリネットのMさんが不意に目の前に現れ「少し音合せをしてから参りますので、先にあの森の中のステージでお待ち下さい」と言ったので、私は楢やくぬぎなどに覆われた疎林の間を歩いて行きました。 季節はなんとなく冬みたいで、木々の梢には葉が残り少なく、地面は紅葉の絨毯になっています。やがて柔らかなオーボエのチューニングの音に... ...続きを見る

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2008/02/12 23:25
  エトランゼ
  エトランゼ 永井荷風の「西洋音楽最近の事情」を読むと、彼がいかに多くの音楽を耳にしたか、いかに欧米の音楽について知識を得て、その紹介に先駆的な役割をはたすことが出来たのか、探ってみたくなります。荷風がフランスに渡ったのは、1907年(明治40年)今から丁度100年前になります。それ以前の4年間、アメリカでの生活がありますので、西洋音楽の素養はすでにそこで培われています。 ...続きを見る

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2008/02/04 22:02
日づけのない花
日づけのない花            或る本のなかから萎れた薔薇の葉を一枚見つけた。 ...続きを見る

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2008/01/26 00:13
ぽるとがるぶみ
ぽるとがるぶみ   ...続きを見る

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2008/01/16 23:56
春に寄す
           石ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも                        志貴皇子(万葉集巻8−1418)         年があらたまると、まず思い浮かべるのがこの歌である。         口ずさむも良し。頭の中で唱えるも良し。大好きな歌である。            ... ...続きを見る

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2008/01/06 00:16

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